うつ病になったらちょっとだけ人生が上手くいった話

ライフハック

僕は21歳の時にうつ病の診断が出て、2年ほど療養生活を送って現在特に大きなうつ症状が出ることもなく看護師として働いています。

うつ病になってめちゃくちゃしんどかった日々が続きましたが、今振り返って見るとうつ病になった事で自分の人生がちょっぴりだけ良くなった事がたくさんありました。

今回は僕がうつ病になってどうやって働けるぐらいまで復活したのかと、うつ病になって良くなった事について語っていきます。

うつ病ってどんな病気?

うつ病とは主にストレスや環境の変化が原因で気分がひどく落ち込む、やる気が出ない、体が疲れやすいなどといった症状を引き起こす病気です。

僕がうつ病の症状がひどかった時は日曜日に起きたら夕方4時だった時の様な絶望感とやっちまった感がずっとしている状態でした。

またゲームがすごく好きだったのですが、1日1時間ぐらいが限界でなんのゲームをしててもすぐに止めちゃって、結局寝るだけみたいな感じでしたね。

食欲が無くなることが多いみたいなんですが、僕はどっちかといえばめちゃくちゃ過食気味で、信じられないぐらいお菓子を食べてました。起きているのが辛かったので食べてすぐ寝るみたいな生活でした。

うつ病になった背景

あんまり家庭環境が良くない家で、ほぼ毎日両親が喧嘩している様な家で育ちました。両親は大学にも行ってなかったので、とにかく勉強して良い学校に行って医療従事者になれって言われて勉強してました。両親から見たら国家資格を持って働いてる医療従事者は失業もしないから安定しているイメージだったんだと思います。

比較的勉強は出来た方だったので特に学力で何かを言われた事はなかったんですけど、中学生の時になんかクラスに馴染めなくて3ヶ月ぐらい学校に行かなかった時があったんですよね。その時は両親からゴミみたいな扱いをされて、悪影響だから弟と話をするなとも言われてた時期もありました。

学校に行かない=ダメ人間みたいな印象があったのか、恥ずかしいからって親戚の集まりにも顔を出させてもらえず、引きこもってゲームをしてるか友達と遊びに行ってるかのどっちかでした。親父はそれも気に食わなかったのかゲーム機を隠したり、携帯を壊されたりしましたね。

そんな体験があったからかめちゃくちゃ完璧主義で人の評価ばっかり気にする人間になって、決まったレールから外れることは良くない事でダメ人間なんだって思うようになってしまいました。

そんな状態で何やかんやあって看護学校に入学するんですけど、勉強は出来たんですよ。勉強が出来る=評価される人間みたいな考えを持っちゃって、勉強ができない同級生を見下す嫌な人間になっちゃったんですよね。

当時僕の実家で彼女と住んでて「知識豊富な看護師になってめちゃくちゃお金を稼いで養っていこう」って考えてました。彼女にもそんな話してて僕の自己肯定感を上げてました。

座学だけならそんなんでも問題ないんですけど、看護学生って実習があるんですよね。実習は知識だけじゃなくて記録や看護技術なんかも必要なんで、勉強しかできないし周りの同級生を見下してた僕の評価は当然良くなかったんですよ。記録とかも真面目にやってはいたんですけど、そういう人間性も評価されてたのか実習の単位を落としちゃったんですよね。

実習単位を落とすぐらい珍しい事ではなかったですけど、僕にはそれが納得がいかなくて「勉強してるのに評価されない。単位を落とすなんてダメ人間だ。彼女を養えなかったらダメ人間だ。」って考えるようになっちゃって、実習のしんどさもあってか朝ボロ泣きしながら実習行くふりして栃木県に逃げ出しました。

栃木県に行ってめちゃくちゃ遊んで、お金を使い切ったら自殺しようと思ってたんですけど彼女が止めに来てくれてなんとか家に帰りました。学校の教員や同じグループメンバーからめちゃくちゃ連絡来てたんですけど、もう何もかも嫌になってLINEをアンインストールして、学校は着信拒否しました。

それで家に帰ったあと精神科を受診してうつ病と診断がでました。

↓僕の看護学校時代の話

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うつ病にかかってから

うつ病にかかってからはもうとにかく寝てばかりの毎日でした。

日中起きていると「周りのみんなは普通に学校に行って勉強したり実習をしているのに僕は何をやっているんだ…」っていう自己嫌悪に襲われるので日中は寝ていて、暗くなったら目を覚ます毎日でした。

起きている間は日曜日夕方4時に目を覚ました様なやっちまった感にずっと襲われてたので起きているのが辛かったんです。

それと今までは一日に何件か用事を済ませることができていたんですが、うつ病の時の僕は完全に1日1ターン行動でした。それも市役所に住民票を取りに行くとかで終わりでしたからね。ひどい時はコンビニに行くだけで1ターン終わりでした。

精神科に行っても医者は話を聞いてくれてるのか分からないけど、毎回同じ薬が出て、症状も何も変化がなかったから辛い毎日でした。

両親からは相変わらずゴミみたいな扱いを受けてましたが、彼女と弟が理解者であってくれたのでなんとか療養生活を送ることができました。

今振り返ってみると寝るのも大事ですが、日中は起きていて太陽光を浴びるのも大事だったなとは思います。陽の光を浴びると気分が良くなりますからね、もし今後再発することがあったら陽の光は積極的に浴びようと思います。

結論うつ病にかかって考え方が変わった

うつ病になることで僕の性格やモットーみたいなものが結構変わりました。変わったことで人付き合いとかがちょっぴりだけ上手くいくようになりました。

自分に期待しなくなった

うつ病にかかる前の僕はプライドが高くて完璧主義で人を見下す嫌な人間でした。

うつ病にかかって僕のプライドはズタボロになって完璧主義もあったもんじゃなかったです。

その結果僕のプライドの高さは無くなってむしろプライドが無い方になりました。

プライドが無くなった事で僕は自分に期待をしなくなりました。プライドが高いから「僕は出来るはずだ!」ってなって失敗するとプライドが傷付いてヘコむんですよね。

自分に期待しないから「失敗したとしてしょうがない」って思えるようになって、自分の失敗を自分で認められるようになりました。

自己肯定感が低いから「どうせ僕はできない」って思いがちになるんですけど、それは自分ができないことを期待してるって自分に言い聞かせてメンタルを保ってます。

自分に期待しなくなったのと同時に他人にも期待しなくなりました。他人にも期待しなくなったので、他人の失敗にも寛容になりましたし、他人を責めたり怒ったりするようなことも無くなりました。

人に助けを求めて感謝できるようになった

うつ病の時彼女に助けてもらった経験から「僕は自分が思ってる程有能ではないから人の助けが必要なんだ。」という事を学んで、人に助けを求められる様になりました。

プライドが高かった僕は「人に助けを求めるのは負け」と思ってたので、何でも自分一人で抱え込んでいたのですが、そういったことがなくなりました。自分のキャパシティを超えて何もかも抱え込むと視野が狭くなりますし、余裕がなくなって人に対して当たったりもしてしまいます。今は自分ができないと思ったことや自分だけで考えていてもどうしようも無いなって時は人に意見を聞いたり、助けてもらっています。

素直に人に助けを求めて、助けてもらったら感謝をする。

こんな当たり前に大事なことが当時の僕にはできなかったので、大きな進歩だと思います。人に感謝するようになってからは感謝されることも多くなりましたし、人間関係も以前より良好になりました。

人にやさしくなれた

うつ病だった僕を救ってもらった経験があって、今は他人が困っていたら自分のできる範囲で人の助けをしています。

職場で同僚が困っていたら一緒に仕事をしますし、友達が悩んでいたら真剣に相談に乗ります。僕が人に助けてもらいながら生きているので、僕も誰かの力になれるならなりたいなと思えるようになりました。

今まで「僕は一人で何でもできるから人にやさしくしてもらう必要なんてない!」みたいなスタンスで生きていましたが、今まで気付いていなかっただけで色んな人に優しくしてもらってたんですよね。それに気が付けなかったのは恥ずかしいことですが、今まで優しくしてもらった分、人に優しく接していきたいです。

まとめ

僕はうつ病にかかって結果的に人生がちょっぴり上手くいくようになりましたが、それはあくまできっかけの一つに過ぎなくて、うつ病になれば誰しもが上手くいくようになるとは思いません。

むしろうつ病なんてならない方がいいに決まっています。

今回僕はたまたまうつ病という疾病を通して人の優しさや感謝する心を学んだだけです。

うつ病の時に支えてくれていた彼女とは残念ながらお別れしてしまいましたが、今新しい彼女と同棲していて、彼女にも常に感謝する心を持つように心がけています。

この記事を見てくれた方がうつ病になるとしんどいんだなっていうのが分かって頂けて、少しでも無理をしない生活を送っていただけたら幸いです!絶対無理したりしちゃダメですからね!周りを頼ってくださいね!

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