お疲れ様です。
今の世の中男性看護師も増えてきて、男性の職業選択の一つにもなるぐらい男性看護師はメジャーになってきましたよね。
ですが、やはり看護師というのは女性社会です。
私は現在看護師として働いておりますが、正直男で看護師をやるのはあまりオススメできません。今から男で看護師になろうとする人が身近にいたらちょっと止めます。
看護師としての経験はまだ浅いですが、現役で看護師で働いている私がなぜ男で看護師になるのはオススメできないか、男性看護師になって良かったことや男性看護師を目指すうえでの注意点を解説していきます。
男性が看護師になるのをオススメできない理由

理由その①:正直稼げない
看護師といえばある程度稼ぎがある印象があるかもしれませんが、看護師という仕事は想像以上に稼げないです。
施設によって差が大きいので一概には言えませんが、日勤だけだと手取り20万円前後になることも珍しくないです。年収にすると額面で400万円前後が多いでしょうか。
同年代の企業勤めの方と比較すると悲しくなります。一応看護師は国家資格なんですけどね、企業勤めの方が給料高いケースが多いです。企業勤めの友達の給料とかボーナスの金額聞いたら涙が出ましたよ。
家庭を持ったり、車を買ったりなんていうのは共働き家庭じゃないと厳しいですね。(今は共働きが一般的ですが…)
女性の方は出産後パートで働いたりするとその辺のパートよりも時給が高いので、女性はいいんでしょうけど、男だとちょっと…という面があります。
理由その②:仕事内容と給料が見合っていない
その①と近い部分があるんですが、本当に労力と給料が見合っていないと思います。
命を扱う職業で一つのミスで患者が死んでしまう様な業務もあるのに、多くの一般企業よりも給料が低いんですよ。
病棟は業務量が多すぎて、手術室や救急は緊急が来るのであんまり定時ピッタリで帰れるケースもないです。まぁこれはその施設によって左右されますけど…
また看護師は夜勤があります。夜勤は一般的には16時頃から翌朝9時ぐらいまでの勤務ですけど、そんなクソみたいに長い時間働かされて手当はそこまで貰えないわけですからね。夜間休憩?緊急入院とか来たらそんな悠長に取ってる場合じゃないですからね。
月に4-8回夜勤をやるんで、結構体力的にきつい面があります。
今は2.30代だから何とかなったとしても、40歳超えて今と同じ働き方は結構厳しいかもしれません。
40代になって体がきつくなってきたから日勤だけで働こうと思ったら手取り20万円ちょっとになっちゃうのでそれもまた悲惨ですよね…
理由その③:女性社会で働くのは大変
今の時代男性看護師も増えてきてはいますが、やっぱり看護師は女性が圧倒的に多くてガチガチの女性社会です。
女性社会で生きていく男性はヒエラルキーが最下位です。男性看護師は人権があまりないです。私も毎日”無”で仕事をしています。女性看護師にあんまり意見したり、注意したりすると無視されるケースも珍しくないです。なので男性看護師は仕事中YESMANでなくてはいけません。何を言われても返事は”はい“か”YES“の二択です。
一番最悪なのは上司である師長が大体50代の更年期を迎えたおばさんなことです。彼女たちは理不尽の塊です。「私が気に入るか気に入らないか」で仕事しているケースも珍しくなく、意味の分からない扱いを受けることも大いにあります。一度だけ50代の化け物師長の下で働いていた事がありますが、毎日死んだ顔で仕事していました。
ちなみに男性看護師を拒否する患者もいたりします。2.30代の若い女性患者ならもちろんケアは女性スタッフに任せます。ケアは当然女性スタッフが行った方がいいと思いますが、そもそも担当することを拒否されることもあったりします。男性看護師に点滴取られたりするのそんなに嫌なんでしょうか…
また看護師で働く以上医師とも関わるわけですが、基本的に医師は若い女性看護師が大好きです。男だからという理由で理不尽に怒鳴られたこともあります。(女の子は怒鳴ると辞めちゃうけど、男はどれだけキレてもOKという風に言ってました)
同期の女の子にはデレデレで私には怒鳴り散らす医師と何かする時は胃が痛くて仕方ありませんでした。まぁこれは女の子の可愛さ補正がなくなる分仕事ができるかできないかで評価されてしまうので、仕事ができない私にも問題があるのかもしれませんが…
なので女性社会で生きていくのは想像以上に大変です。周りの女性看護師達には機嫌が悪くならない様に気を使って、理不尽な扱いをしてくる医師にも気を使って、患者にも気を使って…辛い思いをすることが多い日々を送ることになります。
ちなみに男看護師だからって理由でモテることはないですからね。
理由その④:そもそもなるのが大変
看護師って勉強ができて頭が良くないとなれないとかそういう訳じゃないんですよね。だって臓器の役割とかもまともに分からない様な学生時代のアホな同期とかも看護師になってましたから。
なら何故看護師になるのが大変なのか、看護学校を辞めてしまう人が多いのか。それは簡単です。馬鹿みたいな理不尽を押し付けられる学生生活を過ごすことになるからです。
僕は専門学校なので地獄そのものでしたが、大学はもっと人らしい学生生活を送れるみたいです。
↓僕の看護学校での話

看護師になって良かったこと

今までオススメできない理由(僕の愚痴)を挙げてきましたが、もちろん看護師になって良かったこともたくさんあります。今度は良かったことを挙げていきます
良かったことその①:職を失うことがない
看護師という職業は非常に需要が高いので、まず路頭に迷う事がないです。職場を選ばなければ絶対に働くことができます。看護師は病院だけではなく、訪問看護ステーションや老人ホーム系統や美容クリニックなど様々な働き口があります。
例えば「絶対に大学病院じゃないと嫌だ!」「絶対にICUじゃないと嫌だ!」だと結構就職に苦労するかもしれませんが、働ければどこでもいいのであれば就職先は腐るほどあります。
早期退職でも就職先に困ることもあまりないです。実際に僕も短期退職してすぐに再就職しましたし、1年目で辞めた同期達も問題なく再就職していました。
後は正社員ではなくバイトナースとして働くのもOKですし、トラベルナースとして働くのもOKです。
なので一般企業で働くよりもそういった面では有利かなとは思います。
良かったことその②:医療知識が身につく
仕事柄医療知識は嫌でも身についていきます。自分や家族に体の不調があった場合、何の病気かは細かく分からなくても病院に受診すべきか否かの判断は付くようになります。部署によっては救命の技術も身に付いたりしますね。
家族や友人から体の不調の際に相談を受けるのは看護師あるあるですね。正直気になるなら病院にかかってくれとしか言えないんですが…
良かったことその③:男性看護師同士仲が良いケースが多い
これは個人的な話になるのですが、先ほど男性看護師に人権がないと書きました。その分男性看護師同士での結束力は強いです。
基本的に男性看護師たちは女性社会で同じ苦しみを味わった仲間なので、基本的に仲良くなるケースが多いです。学校の時点から男は少ないので、男同士はみんな仲が良かったです。
男性看護師は苦しみを味わっているからなのか基本的にみんな優しいです。(本当にまれに嫌な奴いたりしますけど…)
男性看護師は本当にオススメできないの?目指すうえでの注意点は?

ここまでオススメできない理由と良かったことを挙げてきましたが、個人的に男性看護師はやっぱりオススメできないです。僕が看護師になるのにもなってからも嫌な思いはたくさんしたので…
ですがあえて看護師をオススメするなら以下の人達でしょうか
- 体育会系の理不尽に慣れている人
- 医療に対して志が高い人
- 女性社会で生きていく自信がある人
- 転職に困りたくない人
- コミュニケーション能力が高い人
看護師で働いていく上で最も大事な能力はコミュニケーション力と理不尽に耐える力だと思います。
看護師は患者ともコミュニケーションを取りますが、それ以上に様々な職種とコミュニケーションを取って働きます。医師、薬剤師、理学療法士、臨床工学技士、医療事務、他の看護師…本当に様々な人たちと連携して働く職業です。
なのでコミュニケーション力は非常に大事な能力です。
また看護師は先ほどから何度も書いてますが、理不尽のオンパレードです。体育会系体質なところもまだまだ多いですし、理不尽に耐える力も必要です。
後は女性を尊重していく力も必要です。女性社会ですから、女性を丁重に扱えないととんでもない目に合います。
これは僕個人の話なのですが、僕は結構コミュ障なところもありますし、逃げ癖もあります。そんな僕ですが、本当に今の職場が嫌になっても働き口はたくさんあるので「本当に嫌になったら辞めよう」と思って働いています。働き口がたくさんあるというのはある意味で心の余裕に繋がっていますので、割と逃げ癖がある人にもオススメですね。(看護師の免許を取るまでは逃げれませんが…)
まとめ
ここまで看護師はオススメできないといった内容で書いてきましたが、本音は男性看護師がもっと増えてくれることで男性看護師がもっと働きやすくなってくれたら嬉しいと思ってます。
なのでちょっとでも興味を持ってくださった人とかなんでも質問に答えますので、ぜひXなんかで連絡をくださったら対応させていただきます!
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