最近挿すだけWi-Fi(ホームルーター)がよく広告で宣伝されていて、目にする機会多いですよね。
料金も安くて複雑な設定などもないので、契約されている方もいるかと思いますが、個人的には挿すだけWi-Fiを利用する価値はないと思っています。
今回はそんな挿すだけWi-Fiがなぜ利用する価値がないのか、解説していきます。
挿すだけWi-Fiとは?
挿すだけWi-Fiとは契約さえしてしまえば、インターネット工事をすることなくコンセントに挿すだけでWi-Fiが使えるホームルーターと呼ばれるものです。
通常ネット回線は申込みから開通まで約1-2ヶ月程度かかるケースが多く、引っ越しなんかした時に工事終了までWi-Fiなしで過ごさなくてはいけません。
そんな時挿すだけWi-Fiなら引っ越してきたその日からコンセントに挿すだけですぐにWi-Fiが使えるんです!っていうのがウリな製品ですね。
有名なものだとSoftBankのソフトバンクエアーやdocomoのhome 5Gなんかがありますね。
どこのメーカーも月額5000円程度で使用できるので、料金もお手頃です。
結論:挿すだけWi-Fiは全くオススメできない
先に結論から言うと挿すだけWi-Fiを契約するメリットはほとんどありません。お金の無駄だと思ってます。
次にオススメできない理由と挿すだけWi-Fiのメリットについて解説していきます。
オススメできない理由
回線が安定しない
挿すだけWi-Fiは見た目から自宅に回線を引く通常のONUやルーターと勘違いしやすいのですが、実際はギガの制限がないモバイルWi-Fiです。
挿すだけWi-Fi自体が携帯と同じ様に通信していて、それをテザリングしているイメージです。
モバイルWi-Fiを使っていて、速度が遅く感じたり通信が安定しなかった経験がありませんか?挿すだけWi-Fiも実質モバイルWi-Fiなので、通信は安定しないと言えます。
例えばSoftBank Air公式サイトでは最新機種で最大下り2.1GBと記載されていますが、これは
- 利用者が少ない時間帯
- 多くの壁などに囲まれていない
- 挿すだけWi-Fiと通信端末(携帯など)との距離が近い
などのベストな環境で測定したと思われる数値なので、日常生活でこの数値が出る訳ではないです。
特に利用者が少ない時間帯というのが重要で、利用者が多い18:00〜24:00ぐらいの間は速度の低下が予測されます。
なので夜の時間帯のゲームどころか、YouTubeやNETFLIXなどの動画視聴すら怪しい可能性があります。
安いように見せかけてそこまで安くない
挿すだけWi-Fiは携帯会社が販売しているものは携帯料金の割引があったりして安さをアピールしてるケースが多いですが、別にそこまで安くないです。
こちらが有名な挿すだけWi-Fiのざっくりとした値段表です。
ソフトバンクエアー | docomo Home 5G | Rakuten Turbo | カシモWIMAX | |
---|---|---|---|---|
価格(月額) | 5368円から | 4950円から | 4840円から | 4818円 |
キャンペーン | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
大体毎月5000円程度でそこから各メーカー割引などが用意されていますね。
毎月のインターネット代としては普通の価格ですよね。
ですが普通の光回線であっても同じ価格帯です。
例えばau光はマンションタイプで月額4730円で、NURO光は2GBタイプで月額5200円です。こちらもこの料金から割引やキャンペーンが適応されるので、実質の月額はもっと下がります。
この様に料金を比較してみると、そこまで価格差がないので挿すだけWi-Fiは特別安い訳じゃないことが分かると思います。
解約違約金がないように見せて、実質解約違約金がある
多くの挿すだけWi-Fiは解約金がないと記載されていますが、実質解約金があるケースが多いです。
SoftBank Airを例に出しますが、まず契約の時点でホームルーターを購入するかレンタルするかどちらかを選びます。
レンタルの場合レンタル料金込で月額5907円です。一方購入する場合は29歳以下で24ヶ月目までは月額3080円とレンタルの約半額となります。
これだけ見たらレンタルだと普通の光回線より高いから、よりお得に感じる購入の方を選択されると思います。
ですが、この購入の方はホームルーター本体代が毎月入っていて本体代を払い終わる前に解約すると一括で購入しなくてはいけません。
その本体代は71280円なので、実質解約金7万円強かかることになります。
レンタルの方にすればこちらの一括購入は発生しませんが、月額料金が高すぎるので実質購入の方に誘導しているようなものですよね。
他のメーカーでも金額の違いはありますが、同様のケースが多いです。
メリット
手軽にWi-Fiが使える
通常インターネット開通まで1〜2ヶ月程度かかるのが一般的ですが、挿すだけWi-Fiはその名の通りコンセントに挿すだけなので、届いたその日から使えるのがメリットです。
また工事も必要ないので、引っ越ししたその日に使ったりするのがイチオシの使い方です。
挿すだけWi-Fiは逆にどんな人に向いているのか?
ここまでメリット(ほぼあげられなかった)とオススメできない理由について書いてきましたが、強いていうのであればどんな人が挿すだけWi-Fiに向いているのでしょうか?
挿すだけWi-Fiに向いている人は以下の様な人だと思います。
- どうしてもインターネット開通工事をしたくない人
- インターネット回線速度は一切気にしない人
- 毎月の料金を一切気にしない人
こんな人が挿すだけWi-Fiに向いているんじゃないでしょうか?
挿すだけWi-Fiを契約する理由はほぼ無い
今の時代に上記の「挿すだけWi-Fiに向いている人」みたいな方なんてほぼいないんじゃないですか?
インターネット開通工事は当然面倒ですが、ネット回線の速度や毎月の料金を一切気にしない人なんて見たこと無いですよ。
じゃあ何故こんなに契約する人が多いのかと言うと、販売員に上手くセールスされて契約しているケースや広告を見て契約しているケースが多いです。
ホームルーター本体を購入する形にすれば当然光回線よりも毎月の料金は安いものの、実質解約違約金が発生しますよね。
回線速度に関しては5G対応と宣伝しているホームルーターは多いですし、最大下り速度は光回線に引けを取らない数値出てますよね。
実測値を調べてみても、下り100MB程度出ている報告があれば、下り10MBも出ていない報告もありました。下り100MB出てるケースもあるので、回線速度は遅くないんじゃないかと思いますが、こんなに回線速度に振れ幅があることが問題だと思います。
日によって通信が安定したり不安定になるインターネット回線なんか使いたくないですよね。
ただpingに関しては共通で40-50ms程度だったので安定してSplatoonやスマブラやFPSが出来ない数値でした。pingが50msだとしたら分かりやすく言うと0.05秒遅延があるわけですから、FPSだと敵が見えた瞬間に負けるケースもあります。
例としてソフトバンクエアーの平均速度を載せますが、他の挿すだけWi-Fiも同じ様な数値でした。
どんな回線がオススメなのか
ここまで挿すだけWi-Fiについて解説してきましたが、今度は私が個人的にオススメなインターネット回線についてご紹介します。
au光
携帯会社の挿すだけWi-Fiのほぼ上位互換の光回線が個人的にはオススメです。
- 携帯料金と合わせた割引がある
- 下り100MBを下回る報告が少ない
- Pingが平均15程度
料金はマンションタイプで月額4730円からで、スマホ回線がauであれば携帯料金が毎月550円引きになる割引もあります。
au光は過去に使っていた事があるのですが、ストリートファイターなどの格ゲーをしてもカクつく事もなく、ダウンロードも特に問題ない速度だったので快適でした。
色々な光回線を使ってきましたが、遅いゴミ光回線がある中でau光はかなり優秀だったのでオススメできます。
実測値から見てみても、Pingも低くて回線速度も中々の数値です。
NURO光
NURO光はメインで使っている回線で、何一つ不満がない個人的には最高の回線です。
- とにかく回線が早くて、基本的には安定している
- お得なキャンペーンが多い
- 月額料金も普通
NURO光は月額料金5200円で、キャンペーンで初年度980円にもできます。また43000円のキャッシュバックを選択できたり、お得なキャンペーンが多いです。
またNURO光の特徴はとにかく早くて安定している回線です。
平均pingは10ms程度で平均下り速度も実測値で600MB前後とかなりの速さです。
ゲームのダウンロードも速いですし、ゲーム中のラグを感じた事なんて一度もありません。
ゲーマーにとって最適な回線の一つですし、ゲームをしない人にとっても料金も安いしキャンペーンもありますし、最適だと思います。
ネット回線が遅くて困る事はあっても速くて困る事はないですからね。
まとめ
いかがだったでしょうか?個人的には挿すだけWi-Fiを契約するメリットが一切見当たらないので、光回線の方を強くオススメします。
インターネット回線工事の手間が省けるからといって、挿すだけWi-Fiを契約する事がないように注意してください。
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